NEWS / BLOG
お知らせ・ブログ
2022年08月05日
読む・読む・読む…
本棚の前を通り過ぎる時に、
そちらの方向をじ~っと見つめていた利用者さん。
特に手に取られる様子はなかったのですが、
「読まれます?」と声を掛けると小さく頷かれました。
コレですか?コレですか?と1冊ずつ指を差していき、
また小さく頷かれた本に目をやると、
活字だらけで挿絵はなく、
それに加えてなかなかの分厚さの難しそうな本💦
高齢者の読書は、集中力や理解力の低下、
視力の衰えなどからも困難になると言われるので、
(本当にこれでいいのかな…)と思いつつ、
もしご本人があまり楽しまれていない様子であれば、
別の本をお勧めしたり、
スタッフと一緒に読むのもいいかもしれない…と考え、
ご本人が選ばれたその本をお渡ししました。
それから暫くの間、「本はどうなったかな?」と気にして目をやると、
フロアでも、居室でも、その方の傍らにはその本があり、
いつも熱心に読まれていました。
杞憂であった事に、ある種拍子抜けしたスタッフが、
ご本人や別のスタッフに話を聞いてみると、
元々本がお好きで、今までにも好きな作家さんの本や
気になる本をたくさん読まれていたんだそう💦
認知症という固定観念に捕らわれて決めつけて接してはいけないと、
日々肝に銘じているつもりなのに…(T_T)
改めて反省する出来事でした。
しっかり関わり、しっかり対話。
その方その方の今も昔も、
もっともっと知って行かねばいけませんね!!!
日々、反省。日々、勉強!!!