先日、二人の利用者さんが、
フロアで一緒にテレビを見られていた時のお話です。

利用者のAさんが、テレビに視線を向けたまま、
体を左右に揺らされたかと思うと、
今度は少し前のめりに体制を変えられました。

どうやら、カーテンから差し込む光で
テレビが見え難い様子。

でも、自分が立ち上がると
テレビの前を横切ってしまうから、
自分の体制を変えることで、なんとか
画面を見ようとされていたんだと思います。

すると、それに気付いた
お向かいでテレビを見ていたBさんが、
スッと立ち上がり、
カーテンを少し閉じてくださいました。

Aさんの方を振り返り、
「どう？」というような表情で
アイコンタクトを送るＢさんと、
それに気付いて、「ありがとう」と
ニッコリ笑うＡさん。

その顔を見たBさんも
同じようにニッコリ笑って、
また元の席に静かに腰を下ろされました。

周りに人がいれば
気を遣うことも多いかもしれません。

他人同士が一緒に時間を過ごす
デイサービスならなおさらです。

でも、その時のお二人のやり取りには、
とても優しい「気遣い」が感じられ、
そばで見ていたスタッフは、
なんだかほっこりと胸が暖かくなりました。

「気を遣う」と「気遣い」

うまく言えませんが（笑）、
そこには大きな差がありますね。