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ながくて
2022年07月25日
昔取った杵柄♪
椅子に腰かけながら、とてもお上手にジャガイモの皮を剥いていた男性利用者さんに、
「お上手ですね。お料理出来るって知らなかったです!」と話しかけると、
皮むきの手は止めずに、ジャガイモに視線を落としたまま
「私は元々百姓だからね。」と少し照れくさそうに答えられました。
「何を作ってみえたんですか?」と話を続けると、
「何でも!な~んでも作っとったよ(笑)」と懐かしそうにおっしゃったので、
「私、家庭菜園でトマトとキュウリを育ててるんですが、
トマトは上手に出来たのに、キュウリが全部曲がっちゃうんです。
面白いくらいに!何ででしょう?」と尋ねると、
今度は持っていた包丁を机に置き、
キラキラした瞳で私の方を見上げると、
「水が少ないんじゃないか?もっと水あげてみな!」と教えてくださいました。
確かに、梅雨明けしたとはいえ、
どんよりとした天気が続いていたので、
何となく水やりもサボリがちだった気がします(笑)
その日から、その男性利用者さんの言葉を思い出しながら、
それまでよりもたっぷりと水をあげ様子をみていると、
なんと、こんなに真っすぐなキュウリが収穫出来ましたΣ(・ω・ノ)ノ!笑
認知症には、昔の記憶は残っているのに、
新しいことを忘れてしまうという特徴があるので、
もしかしたら、次会った時にこの喜びを伝えても、
利用者さんは覚えてみえないかもしれません。
・・・でも、ちゃんとお礼を伝えてみようと思います。
もし覚えてみえなかったら、
またあのキラキラした瞳でアドバイスを頂くところから、
もう一度会話を始めればいいですもんね♪笑