「お年寄りには親切にしましょう」という言葉は、
子供のころからよく耳にしていると思います。

では、「親切とは？」

「親切」という言葉を調べてみると、
相手の身になって、その人のために何かをすること。
思いやりをもって人のためにつくすこと。などの意味が出てきて、

次に「至れり尽くせり」という言葉が私の頭に浮かびました。

では、「至れり尽くせり」は親切なのでしょうか…。

疑問に思い、「至れり尽くせり」という言葉を調べてみると、
細かいところにまで行き届いた世話をする。
配慮が行き届いて、申し分がない。というような意味なんだそう…。

もし、お年寄りが大変そうに見えたら。
自分の方が容易にそれをする事ができるなら。

全てを奪い楽をしてもらうのは親切なのでしょうか。
…確かに、一見、親切に見えるのかもしれません。

でも、サポートハウスの利用者さんのほとんどは、
何かお願い事をされたり、頼られたりした時に、
とても嬉しそうに良い顔をされています。

私がやるから座っててください！なんて言われた日には、
下唇を突き出して、「やれやれ」という顔をされる事でしょう（笑）
もちろん、そんな事を言っているスタッフが居たら、
周りのお仲間スタッフから叱られてしまいますが💦

自分の好きなように服を決め、
身嗜みを整え、
デイサービスにお出掛けし、
誰かの為に料理や裁縫をされている利用者さんは、
とても活き活きされています✨

何が正解かを日々自問自答する認知症介護ではありますが、
満足そうな利用者さんの笑顔を見ていると、
やっぱり、手を出しすぎず、
その活き活きした生活の継続を見守る事が、
我々の考える「親切」だな～と実感します( *´艸｀)